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肝炎
肝炎とは、何らかの原因により肝臓に炎症が生じる疾患で、炎症により肝臓の細胞が破壊され、肝臓の機能が次第に低下していく病気です。
肝炎の原因として最も多いのが、ウィルスの感染によって起こる「ウィルス性肝炎」です。
ウィルスにはA型・B型・C型・D型の4種が知られていますが、特に慢性化しやすいのが B型とC型ウィルスによる肝炎です。肝炎は治療せずに放置しておくと、肝硬変や肝がんなどの重篤な病気に進展する可能性があるため、早期発見・早期治療が大切です。
当院では、肝炎ウィルス検査を行っております。過去に検査を受けたことがない方やご家族などにB型肝炎、C型肝炎の方がいらっしゃる方には、検査を受けられることをお勧めします。
B型肝炎について
特徴
B型肝炎ウィルスの感染によって発症する肝臓病です。大人になって感染した場合は、急性肝炎を発症することもありますが、基本的には慢性化することなく完治します。母子感染などで感染した場合は、慢性化することがあり、病気が進行して肝硬変や肝がんになる恐れがあります。
感染経路
B型肝炎ウィルスは、B型肝炎ウィルス保有者から血液や体液を介して感染します。以前は母子感染が多かったのですが、現在では母子感染防止策が功を奏し、ほとんど起きていません。近年増えているのが、性交渉による感染です。B型肝炎ウィルスは感染力が強く、体液でも感染する可能性があります。
C型肝炎について
特徴
C型肝炎ウィルスの感染によって発症する肝臓病です。C型肝炎ウィルスに感染すると急性肝炎を発症することもありますが、ほとんどの人は自覚症状がなく、3割の人は自然に完治するといわれています。
しかし、7割の人は症状が出ないまま慢性化し、放置していると肝硬変や肝がんに進むことも少なくありません。
感染経路
C型肝炎ウィルスは、C型肝炎ウィルス保有者から血液や血液の混じった体液を介して感染します。以前は輸血や注射で感染するケースもありましたが、現在では医療環境の整備によりほとんど起きていません。歯ブラシやカミソリなど、他人の血液が付着している可能性があるものを共有しない、他人の血液を触る時は手袋をするなど、日常生活では他人の血液に直接触れないように気をつけることが大切です。