今年も肺炎球菌ワクチンの定期接種が4月1日から始まりました。
西田敏行さんのテレビCMでもすっかりおなじみになりました。
接種の対象となるのは・・・
1)今年の4月1日から来年の3月31日まで(今年度中)に65歳以上の
5歳刻みの年齢(70歳、75歳、80歳・・・)の年齢になられる方々
2)60歳以上65歳未満で身体障害者手帳1級を持っておられる方
(障害者手帳の提示が必要)
です。
対象となられる方々には市町村から連絡のはがきが来ていると思います。
該当する年齢の方々は助成金をうけて居住されている市町村内の診療所で
ワクチン接種を受けることができます。
尼崎市内に居住されている対象者は4000円の自己負担で接種を受けることが
できます。(自己負担額は市町村により異なります。)
ただし助成金による定期接種は一生に一回きり!
このワクチンは5年間効果が持続します。一回助成金による定期接種を
受けられて5年後に再度受ける際には自費で接種を受けることになります。
それとこれはよくある誤解なのですが・・・
このワクチンを打っておけば一生肺炎の心配がなくなるわけではありません。
肺炎球菌は肺炎の原因の中で一番多い原因菌で、肺炎全体のおよそ1/4が肺炎球菌
による肺炎といわれています。
つまりこのワクチンを打つことにより肺炎にかかるリスクを1/4減らせることが
できるということなのです。
現在肺炎は日本人の死亡原因の第3位です。
特に種々の合併症をお持ちの高齢者の方々はこのワクチンの接種を受けられて
損はないと思います。